皆様ごきげんよう、Emily Diamondです✨
本日のテーマは、ベリーダンサーなら誰もが魅了され、ステージで踊るたびに心が震えるタクシームについてお届け致します♪
ウードやカヌーン、ネイやヴァイオリンなどの楽器が、メロディを独奏しながら即興で静かに奏でる美しい音色にウットリ…♡
しかし、最近は20分程のロングセットを踊るダンサーも機会も減りましたね…
私は昨年夏に40分のロングセットを踊り、古き良きオリエンタルダンスの世界に酔いしれて踊らせて頂きました。
ここ10年はショーで1曲を踊ると言うと、せいぜい5分〜7分程度しか踊らない…その後からが楽しみな本番なのに!と、思ってしまいますが、最近は曲提出の際に「4分以内でお願いします」と言われることもあります。忙しない時代になりました。
そもそも、お教室によってはタクシームを習わない所も出てくる時代になるのではと、近年の流行による違和感を感じております。
忙しい世の中だからこそ、踊りの世界ではゆったりと音に身を委ねて舞っていたいものですね。
さて、話をタクシームに戻しましょう♪
「タクシームって、具体的にどんな意味や歴史があるの?」
「即興で踊るとき、どんなことを意識したらいいの?」
レッスンやワークショップの座学などでも本当に良く質問を受けます。
私も昔々ベリーダンスを始めたばかりの時は、タクシームが一体何なのか理解が出来ませんでした。
当時の私は、頭で考える、又は、様々な文献や限りある貴重なテキストから学びを得ることを一度休み、ひたすら音楽に身を委ねて踊る毎日を送りました。
勿論、今の仕事をするには身体の芯から感激するほど体現したいですし、説明も言葉と踊りでしなくてはならない訳で、様々な角度から学びを深めて現在に至ります。
これからもまだまだ長い私の「Taqsim journey」は続きます✨✨
では、本日は私から貴方に、タクシームの深い魅力を私なりに分かりやすくご紹介致します♪

「タクシーム」という言葉の意味と歴史
「Taqsim」という言葉は元々アラビア語ではなく、トルコ語やペルシャ語に由来する言葉なのだと師匠から聞きました。そう言えば、イスタンブールの有名な『タクシム広場』なども同じ語源ですね!

言葉の元々の意味は「分割する」や「分かち合う」又は「共有する」という意味になります。
音楽の世界では、古くから次のような目的で使われてきました✨
演奏者たちの「調律・すり合わせ」
バンドの演奏者たちが本編の曲に入る前に、これから奏でるマカームをお互いに確認し、音を合わせて同調シンクロさせるために演奏されたのが始まりでした。
因みに、マカームとはアラブ音楽の音階であり旋律のモードのことを言います。
歌い手の技術と旋律の魅せ場
歌手が歌に入る前、自分の声の力やマカームを自在に操る技術を観客や演奏者に示すための前奏としても重宝されていました。

リズムソロとの大きな違い
昔はリズムソロと良く言いましたが、ドラムソロの方が親しみ易いでしょうか?
リズムソロ(ドラムソロ)とタクシームの踊り方の違いについても簡単にお話しいたします♪
⚫︎ドラムソロ:
「Dum」や「Tak」という明確なビートがあるため、ダンサーにとってもリズムを捉えやすく、脈拍のお陰もあり合わせやすいです。
主にDumとTakの音の高低差を、ボディパーツを意識してアクセントを取りながら、間合いを感じ踊ります。
イーカー(リズム)への理解が必要不可欠となります。
⚫︎タクシーム:
明確なドラムのビートはなく、音がフワ〜と途切れず伸びていきます。持続する音を身体で表現していきます。
旋律(マカーム)から感じる悲しみや喜び、旋律の細かな揺れを身体でダイナミックに表現する必要があります。
ただフワ〜っと踊れば良いのでは無く、マカームの特性とキャラクター、アラブ楽器への理解と楽器の背景から垣間見る物語を熟知する必要があると考えています。

タクシームは「踊り手の心が80%も露わになる」即興表現!
師匠の言葉の中で、最も心に響くのがこのフレーズでした。
「タクシームの動きは、踊り手の心を暴露させてしまう。あなたの感情の80%が外へと溢れ出るのです。」
つまり、タクシームはダンサーの感情を露出させると言うことです。
タクシームは振り付けではなく「完全なる即興」で踊られることがほとんどです。
その時のダンサーの愛、悲しみ、穏やかさ、焦り、情熱…内面にある感情が、包み隠さずそのままお客様に伝わってしまいます。
だからこそ、黄金時代の伝説的なダンサーたちは、マカームの音の深みを熟知し、たくさんの動きの語彙を身体に染み込ませた上で、魂を込めてタクシームを踊っていました✨

タクシームを美しく踊るための3つのポイント
ポイント①: マカームの持つ情景や感情を理解する
その旋律が「悲しい」のか「喜び」なのか、「砂漠のように乾いている」や「母性愛」なのか…旋律による物語を心と身体でしっかり受け止めましょう。
ポイント②: 音の伸びと深くシンクロする
ドラムのリズムを音ハメするのではなく、楽器の息遣いや弦の震えに寄り添うように、しなやかなアームスやボディのムーブメントを重ねていきます。メロディと一体となる瞬間を生み出しましょう。
ポイント③: 自分の内面を恐れずに解き放つ
自分の素直な感情を音楽に乗せて共有するイメージを持つことで、観客の心を惹きつける魅惑的なダンスが生まれます。
観客の心を惹きつけたいと願うならば、先ずは自分で自分を魅力的に思い惹きつけなければ、観客を惹きつけることは出来ません。
いつもどの瞬間も「これが我が人生最後の踊り」と思い、誠心誠意魂込めて踊りましょう。

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Emily Diamond
















