本日も突然ではございますが… あなたは踊っている時どこを見ていますか?
『視線』はダンサーにとって是非とも意識したいこと。とても大切なポイントですね。
私がパフォーマンスの指導をしている時、以前ずっと気になっていた『視線が下がっている』という状態。意外とご自身では気付いていなかったりするので、『下がっているよ』とはお伝えさせて頂きます。ですが、これがなかなか…なかなか視線が上がってこない!笑
『視線が下がる』は、いくつか理由があるのですが、やはり主な理由は心理的なものです。こちらは、ご自身と向き合い内観して頂かない限り、なかなか改善されないのですよね…。
うーむ…無意識や思考の癖というのでしょう。やはりダンスは奥深い。
まあ、あまりシリアスに考えすぎず、純粋に面白いよね♪くらいで、確実に改善してゆきたいものです。
ただ『視線を上げる』だけが我々ダンサーの目的ではなく、舞台演技者としての視線の方向や視線の強弱などを考える必要があります。
一般的に、目線には以下の2つの意味があります。
①目が見ている方向
②ものの考え方(据え方)
そうです。視線とは目が向いている方向だけではなくて、ダンサーその人そのもを表すものと理解出来ます。
一言で言うならば、『自信』
簡単に言うと、やはりこの言葉に落ち着きますね。
絶対的な人間の心理ではありますが、人は自信がないと目を逸らします。
視線が下に向いて、顔もうつむき加減になっていたら、意気消沈して、自信を失っているか、希望を失っている心理状態を表していると…
確かに、ダンス指導中、生徒が下を向いて目を合わせてくれないのに『わぁ!あなたの態度(ダンス)は自信に溢れてるわね✨素晴らしい!』なんて、こちらは声を掛けられません。笑
実は、人間だけでなく動物の中にも自信がないと目を逸らす種類の子たちがいるそうです。
『目は心の窓』『目は心の鏡』という言葉の通り。
その人の人と成り、お人柄は目で見えるのですね。舞台人としての役作りでも、その役になりきる為には『視線の在り方』って大事だなと感じます。
私事ですが、お陰様で本年度でダンスをお伝えさせて頂き約15年目となりました。素晴らしい生徒たちが私を『誇らしき講師』に育ててくれました。お稽古場でのこと、生徒たちとの関わりは、私にたくさんの学びと気付きを与えてくれます。
そんな大好きな仕事中、ふと生徒の視線の先を追ってみると…という小話を致します。
さっきまで、顔を上げて踊っていたのに『あれ、今急に視線がスンッて落ちた…!』
何故だ…?
答えはシンプル。よくある心理状態です。
彼女は振り付けを間違えた”だけ”。
よくあるの…
✴︎振り付けを間違えた生徒は絶対に一度視線を落とす。
✴︎振り付けがあやふやな時は、目線が泳ぐ。
✴︎基礎練習中、復習中、特にエクササイズ中に集中していない時、生徒は色々なものをちらちら見るため、目線が定まらない。
✴︎鏡の中の自分に酔っている子は、視線で自惚れが分かる。
上記のこと、全て良い悪いで判断する話しではないのですよ。あくまで心理状態です。
ここで一度立ち止まって、客観視してみましょう。私、これら無意識にやってないかな…?
ここで間違えてはいけないのは、『あ…私やってる』と初めて認識して、これをダメなことと思わないように。ダメと思うとまた自信無くしちゃうのよ。
だって本日の目的は『視線を上げること』でもあるので、わざわざ自信を無くすようなことはしないでちょうだい。自信を無くすヒマがあるなら、無意識を理解して改善しましょうよ!その方がかっこいいじゃない。
さて、話を戻します。
そう。『視線』とは集中力をチェックする部分でもあるということ。私が8歳くらいの時バレエクラスで『集中力を練習する』ために『目線をキープする練習』を習ったことも思い出しました。
はっきりとした明確な視線は舞台だけのことと考えられ易いですが、お稽古中だって非常に大事です。だって、お稽古中に出来なくて舞台で出来るわけないでしょう?
そして、生徒たちの目線は様々なことを私たち教師に教えてくれます。良くも悪くも語ってくれます。
でも、お願い。私たち講師に語る時は目じゃなくて、対面で言葉できちんと語って下さいませね♡もう、誘導尋問はしないと今年から決めましたの。お互いの為にも大切と学びました。
コミュニケーション能力も楽しく身につけましょう♪また、こちらについては、別の機会にお話し致します。
さて、本日はこの辺りで…
次回は、『視線が下がる』ということを身体的にどう改善出来るかを考えていきたいと思います。また是非続きをご覧下さいませ。
一先ず、本日は『視線が下がる』=『自信』心理的なものからですよ、というお話しでした。
本当も最後までご覧頂き有難うございました。
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踊って世界を笑顔で照らそう♪
Emily Diamond