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【続編】視線が下がっているダンサー

皆様、いつもご覧頂き有難うございます。前回の『視線が下がってしまう』心理的なお話しはご覧頂けましたでしょうか?

心理って面白いですよね。心理の改善や認識は、ダンスの練習と同じくらい、いえ、又はもっともっと難しく時間の掛かるものではないでしょうか。長年の思考の癖、思い込み、刷り込み、知らない所で根強く滞在していらっしゃいます…。

だからこそ、私は燃えるのですけどね!改善して見せましょうと!笑 ダンスに向き合う自身のパターンと同じです。

さて、本日は『視線が下がっているダンサー』の言わば続編。

前回は心理的原因から。この度は、身体的な理由からまた考えて参ります。

解剖学的な部分でも視線は非常に重要になってきます。

先ず、頭蓋骨について。

私達は普段、自分の頭の重さについてあまり意識が在りません。

実は、頭の重さは人の体重の10%前後も有り、ボーリングの球が一個乗っているのと同じくらいとのこと。

それなら納得。首の角度によって、首にかかるプレッシャーが変わりますね。私も今、こうしてブログを書いている時、首への負担を正直少なからず感じております…。

スマートフォン等をしながら下を向いている姿勢でおりますと、首周りから上半身にかけての負担がかかり、それはまるで小学生が一人ぶら下がっている程だと…!! 何ということでしょう… 首肩が凝るわけです。少々反省。いつも快く治してくれるカイロプラクターの父に感謝です。

さて、またダンサーの視点からですが、一番良い姿勢といっていわゆる『真っ直ぐな背中』とよく言われる位置に頭蓋骨を置くと、頸椎にかかる負担が4〜6kgだと言われています。

それから、首が15度前に落ちるだけなのに、頚椎への負担は12kg程となり、角度30度前後だと負担は18kgまで… あら、恐ろしい。

まだまだ、恐ろしいお話しはたくさんあり、怖い話に興味がある方もいらっしゃるとは思いますが、本日の目的である『何故視線が下がるのか』をここから考えるのです。

そもそも何故、身体的に簡単な解剖学の話までしてお伝えしたいのか?

勘が良いダンサーはもうピンときているはず。

そう、『視線が下がって踊る』は頸椎に負担をかけて踊っている事になるんです。

良く考えてみて。考えて分からなければ、試してみて下さい。目線が落ちている時、眼球だけが下を向いているわけじゃないでしょ?

そう。あなたが人間だったらという定ですが、絶対頭も傾くでしょう?

以下の良く生徒から聞くお悩み相談2つ。

①首回りの筋肉が緊張し、肩のラインが綺麗にならない。

②ターンする時、首を固着させて、プレパレーションをとって回った後のスポットがしっかりと出来ない。

そして、そんな悩み相談の問題の他にも気になる点がちらほら…

背中の上部と、肋骨が落ちていて引き上がっていないことでしょう。

つまり、そもそものダンスの立ち方が理解出来ていない、身体の使い方が分かったていない事になります。

分かります。上瀧達也先生がEmily Diamond Japanの生徒向けに特別に三舞踊に特化したバレエモダンをご指導下さっていて我々は本当にラッキーなのだれど、Emily Diamond Japanはバレエ学校ではないので、正直ベリーダンスは緩めるでしょ。そして、ベリネシアンダンス®︎の動きも『真っ直ぐの姿勢』の定義がバレエとは若干異なること、ボリウッドダンスも膝バウンスが多く、大体ヘッドスライド(ネックスライドとも言う)があるじゃない?

しかし、だからと言ってバレエで使う『引き上げ』を踊るあなたの身体がずっと知らなかったら…? 簡単に故障するでしょう。楽しいはずのダンスが痛いだなんて。是非とも避けたいですよね。

だから、先ずは知っていきましょう!

話をまた戻し、『視線が下がってしまう』でしたね。

視線がさがると、こんなことにまで影響が出てしまうのですよ。

✴︎呼吸

✴︎腕運び

✴︎弓なりに曲げるしなやかで優雅な動き

他にもありますが、主にこのようなダンスに必須な事柄に影響を与えます。

いかがでしょう?

ただ『視線が下がる』だけなのに、こんなにも大切な表現が滞るとは、厄介じゃないかしら?

それに加えて、ドミノ見たいに、肋骨周りの背骨である胸椎は腰椎にも影響するので…

あら、またお得意の怖い話をしてしまいました♡

と言うように、まんまと色々と繋がってきてしまう訳です。

上記に上げた厄介な話や、怖い話は、目線を上げるだけで解決するかもしれないのに..!!

視線を上げないなんて、なんと勿体ないこと。

お稽古中に注意して意識してみましょう!

そうそう。ある日、上瀧先生のバレエモダンクラスを覗かせて頂いた時、この光景が私には印象的でした。バーレッスンの時、特に、視線を気にしない方が多かったですね。

毎回お伝えしているけど、視線を気にしていない事が良いとか悪いとかの話ではないのよ?

勿体無いの。

そして、視線さえつければ本当は出来ることが増えるのに、視線をつけていないから敢えて出来ることを出来なくしているの。

バーレッスンの話も、『私バレエやってないし』とか思ってるかもしれませんが、いやいや、『ダンス』習っていらっしゃるのでしょう? あまり誇らしく開き直らないでちょうだい♡ がんばろう

上手なダンサーは目線も定まっています。安定感欲しいでしょ? 先ずは視線を定めることから始めましょう♪

センターレッスン(フロア中央で踊るバーを使っていない状態のこと)の時は、終始鏡に映る自分だけを見る癖を無くしましょう

勿論、鏡は自分を直すために非常に大事なツールです。

ですが、踊っている時にあなたを直してくれるのは先生です。

そして、あなたが動いている時に『何が間違っていて、又、どうやって直していいのかを知っている』という自分の事を直せるほどの知識があり、尚且つ、自分の動きを見ながら踊る力があり、それから、短い期間で直ぐに注意を直すことが出来る運動神経があるダンサーになる為の能力を育てることも大切ですね。

たくさん経験しましょう。たくさん踊りましょう。たくさん音楽を聴きましょう。楽しいこと尽くめですね♪

そして何よりも!振り付けを覚えることは必須でしょう。

ただ覚えるのでなく、真似をしてみて。よく言う完全コピーをする気持ちで挑んでもらえると、私は嬉しいです。何故なら、その人のポテンシャルに対してより深く指導出来るからです。

そして、何故、振り付けを覚えることが必須だと私が言うのか。今回の目的があるからです。前回のブログで述べた『生徒は振り付けを間違えた途端、視線が一気に下がる』からでしたね。

そうよ、視線を上げたいのよ♪

『振り付けが上手に踊れる』ことが心理に影響し、視線に影響し、テクニックに影響する。

これで納得頂けましたら嬉しいです。

心理的な作用と、身体的な作用から『視線が下がってしまう』という状態を改善すべく紐解いて参りました。如何でしたか?

思い立ったが吉日。今すぐ実践あるのみ。

本日も最後までご覧頂き有難うございました。

踊って世界を笑顔で照らそう♪

Emily Diamond

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