
『真のダンサー』を志して、あなたは心に何を想い描いて踊っていますか?
ダンスを初めて間もない方も、長年同じ舞踊を踊っている人も、どうかあなたの理想や憧れの像をいつも心に描き踊っていて下さいね。
そう。本日、ダンスのこととなったら語る語る…名付けて私”おしゃべりダイアモンドさん”が語りたいのは…(まさかのネーミングに自ら戸惑う)
『毎回のステージで人生最高の舞を!』というお話。
『ちょっと壮大すぎるわ』と思うそこの貴女。壮大なスケールで芸術世界を観ていなければ舞台なんて作れないのよ。舞台の一部にさえもなれないわ♡
まあ、少し落ち着いて理解致しますと、単純に『自分が出来る、その日その時での最高の踊りを目指しましょう』ということ。
ダンスを親しんだ歳月やジャンルを問わず、踊り手誰もが心に描く理想的な演技をいつまでも永遠に発揮して行きたいものです。
目標や憧れとしている舞踊家に少しでも近づき、思うがままに身体の隅々を使い、心身共に喜びに満たされて踊る事が出来る…それがどれ程幸せか。自分が魅せられ感動した美しい音楽表現や、芸術作品を自らもクリエイトしてゆきたいと思うのです。
そんな素晴らしい思いを胸に日々の練習に励んでいる方達は、はたして一体どれだけ彼らの思いを達成して、舞踊人生を通して喜びを実感しているのか?
正直のところ、現実は中々思い通りの踊りが出来ず悩んでいる方も少なくないようです。
ごく一部と思いたいところですが、意外にもダンサーの多くは長年の真摯な努力にも関わらず、心から満足する機会が少なく、パフォーマンス後の後悔や、常に満たされない気持ちで踊り続けている方も多い様です。ダンスジャンルを問わず身近でそのような声を多々耳にします。
出来るだけ自分の中に描く理想の踊りに近づく為、毎日ハードな練習を重ねて、何とか達成したい!到達したい!思いを遂げたいー!と、頑張っているダンサーも多いでしょう。
ハードな練習も時には必要。大事なことよね。
でも、そこにきちんと愛はあるのかしら?
楽しんで取り組んでやっているかしら?
出来ないことすらも面白いと思えているかしら?
想像してみて♪
✴︎身体を理解し、より素晴らしいテクニックを身に付け
✴︎感動的な運動表現と感情表現を身に付け
✴︎自身を誇らしく想い、使命感を胸に愛そのもので舞台に立っている姿を。
素晴らしいでしょう?実際は、私達皆生まれながらにその能力が備わっています。それを開花させる為に、一度初心に戻り自分に問いかけてみて下さい。
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Question: 私は一体何の為にダンスを踊っているの?
答えは出たかしら?
ねぇ、ダンスってそもそも『どうゆう環境』で『どうゆう精神状態』で豊かに育っていくか理解されているかしら?
私が感じるに、『余裕と美しさに囲まれた環境』で、『心が休まった精神状態』の時には、非常に素晴らしい成長を遂げて参ります。
育む側もそう。是非、引き続き意識して歩んで行きたい生き方です。
確かに、精神力や技術、体力は辛い練習を重ねなければ得られない事も多いでしょう。ですが、常に厳しい現実を見つめているだけでは心が休まらず、仮に外見的な美しさは作り出せても、一向に心が豊かに成長する事はあまり期待できませんね。我々ダンサーの中心には『心ハート』がありますもの。前回の【ダンサーはどこで踊るの?】の記事もご興味があればご覧下さい。→ http://emilydiamond-japan.com/?p=1975
さて、話を戻しましょう。
先程の質問、『私は一体何の為にダンスを踊っているの?』は、答えが出ましたか?
私が感じるに、答えはつまり『ダンスは私をハッピーにしてくれる♡』からなのでは? 厳しめに言うと、ダンスを踊って常に幸せで満足を得られなければ意味が無いのです。観ている方々にも幸せを届けられなければ。褒められた、ちやほやされた等…自己満足や自己承認の欲求を満たすツールでは無いのよ。
私達姉妹の笑顔には理由があります。もちろん、ダンスだけでは無いけれどね♡
そうそう。思うことは、特に最近は日本のベリーダンスの世界でもコンペティションなどが盛んですね。他のダンサーと比較して、又はされて踊っている事が多いと、次第に自分の踊りが何処に向かっているのか、一体何を求めているのか解らなくなってしまう方も多いのです。そもそも踊るって何よ?となる傾向があります。
悲しいかな…ただ、ポイントの数やスコアのみが自分の価値の様に思え、ダンスの本来の目的から大いに脱線してしまっている踊り手も少なく有りません。個人的な心の声ですが『点稼ぎに踊るの面白いのかな?競って比べられて私は豊かな気持ちになるのかな?』もしなるのであれば、私にもやらない理由はない。
ただ、私は『ダンスこそが、芸術こそが、この人類と全ての生命を輝かし、我々をより高い波動に移行することが叶うツール』だと信じています。
ダンスは点の為に、与えられたステップやテクニックそしてルーティンの完璧な再現を目指すだけでは、ダンサーとしての魅力も本当の美しさも生まれて来ないのです。
音楽に対し、オーディエンスに対し、空間に対し、我々ダンサーが最も”的確”に反応し、自らの心を成長させていかなければ、素晴らしいステップもテクニックも単なるあの童話の『裸の大様の衣装』に過ぎなくなってしまうでしょう。
つまりは、ダンスはとはいつなんどき、音楽に対し『自らの心』が最も”的確”に反応し、記憶している様々なステップやテクニックが『芸術』へと変化する事が大切であり、生まれるべくオーディエンスとの間の化学反応は生きたものでなければ成りません。それが本当の意味でのライブでしょ?
ダンスパフォーマンスとは、自分の知識や現レベルの確認ではなく、常に流動的な周囲の環境に変化し、ダンスアーティストとしてその時最も相応しい音楽表現に自らの身体を用いて反射的に変わる事が可能であり、尚且つ、自分自身が最も自らの心を動かし満足させるものなのです。
日々のお稽古、自主練習においても、いつもの『基礎練習』を踊っていても常に音や雰囲気の変化に反射的に自らの踊り方を調整できる事がとても大切です。
その為には、日頃から自分の周囲の環境や様々な人達に対し五感は勿論、それ以上の感覚がしっかりと働き、『感動の心』を育てる事が大切です。
愛に感動しましょう!
陽の光の変化、空に広がる色彩、風の流れ、季節の訪れを告げる香り、周りの人々の吐息や声、触れ合う手、見つめ合う瞳、愛に震える心…日常にこんなにも感動できるシーンが溢れている!自然に、そして、素直に感じられる事が自らの柔軟性のある心を育てる大きな力と成していきます。
記憶した素敵な音楽表現や、お稽古で習ったダンスムーブメントがパフォーマンスで生かされた時、それらの技術は本当の意味での『生きる知恵』に生まれ変わる事を知るでしょう。その時初めて、我々舞踊家は自身を自らの感動を高める存在に至るのです。
どこで踊っても、どんな動きを使っても、いかなる環境においても、我々は感動を得る事が出来るのです。それも、外的要因からで無く、まるでフリーエネルギーの様に、自身の内側から泉のように湧き上がり、無限の感動を持続することか叶うのです。
本日も最後までご覧頂き有難うございました。
あなたのダンスライフを応援致しております。
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踊って世界を笑顔で照らそう♪
Emily Diamond