皆様こんにちは。日に日に春らしくなって参りました。春も楽しみながら大好きなダンスを向上して参りましょう♪
本日は、『お稽古をフル活用した上達術』について語らせて下さいませ。
ダンス講師… ダンサー…興味深い仕事だなと、わたし自身も踊り手でありながらも常日頃感じております。
ダンサーという立場から、『見られる』ということは当たり前のこと。
ただやりたいように踊る『自己満足ダンサー』ではなくて、自分以外の人から客観的に観られた時にどの様に目に映るのかを常に念頭において生きているでしょう。
『常日頃?そんなの疲れる…』確かに。でも、本当にそうかしら?
日頃から美しい所作や、美しい立ち居振る舞い、美しい無意識からなる行動は、観ている相手への最高のおもてなしと敬意であると私は思うのです。ですから、楽に楽しく愛らしく日常的に『美しい』を身につけることで、人生をより芸術的にしてくれると常日頃考えます。
踊り手であれば、美しさを観察することは舞台やオーディション、今流行りのコンペティションでどの様に相手から見られているかの研究になりますよね。
持って生まれた美しさに加え、美しさは研究により大いに磨くことが出来ます。
美しさの価値観は様々ですが、例えば、どれほどムーディーな空間にて最高の食材で作られた美味しいお食事が出てきても、ベタベタと指紋が着いて汚れているお皿に乗って出てくると、せっかくの特別なムードと美味しいはずのお食事がが…と思ってしまいますよね。
相手にお食事を出す時だって、最低限失礼の無いように注意を払うわけですから、『提供する』=『美しさ』が大切なのでしょう。
プレゼンテーションの仕方というのも、視覚で楽しむ芸術である踊りでは必要だと私は思います。最高級のおもてなしです。
貴女が、どんなダンサーを『見たいか』という立場からの研究もやってみると良いでしょう。
研究で一番身近ですと、レッスン仲間とかはどうでしょう?『あの子のこんな所良いよね♡』な箇所を発見するのです。
例えば…
- 踊っている時のあの雰囲気、ボディランゲージ(表現)はどうなっているのだろう?
- あの綺麗な軌道や、滑らかな動きはどうなっているのだろう?
- あの角度ではお客様にどう見えるだろう?
- この髪型(前髪がある人など)、スカートから見える足はお客様にどう映るのか?などなど…
レッスン仲間をジャッジしなさいという意味では決してありません。
良いところがあれば研究して自分も身につけられるようにするとか、あなたの先生がレッスン仲間に注意をした際に、何故あなたの先生はレッスン仲間にそのように注意したのかを考えて研究する…といったポジティブな意味での研究です。
ただ、あくまで『貴女の中での研究』よ。それを対象となるレッスン仲間にわざわざ伝えるような余計なことはしないでね♡
先ずは『貴女の意識』が貴女を上達させるでしょう。
インストラクトレスクラスで言葉で説明をするように促してもなかなか説明出来ない…でも大丈夫よ。
貴女の意識と明確な目標があれば必ず上手く行くでしょう。
何故出来ないかは言わずもがな。ご自身がレッスンを受けている立場だと、ムーブメント、振付、音楽、あなた先生の注意、顔や角度等でもうパニック…! いっぱいいっぱいということです。
大切なのは、常にお稽古を受けている時に『レッスン仲間の立場を客観視する』ということ。
- 私だったらどんなふうに動くかな?
- お稽古場で起きたことが、ステージ上だったらどうなるなか?
- 彼女(レッスン生)簡単に出来ないって言うけど、本当にそうかな?
など、普段一緒に練習に励むレッスン仲間の立場(生徒の立場)を客観視することができると、自身の『踊り』も自ずと見えてきます。
もう一度お伝え致しますが、批判や粗探しとは違いますよ。いかにお互いが上手くなることが出来るか、いかにお互い向上し合えるかが目的です。
そもそも、普段一緒に練習しているレッスン仲間のお稽古を終始見ることほど辛いことはないというのは私も良く分かります。見ていて辛くなる程、貴女も真剣であるということです。
しかし、上記に書いたことをヒントにして、今後のご自身の練習の糧にしてみて下さい。
早いもので寒かった2月の冬も終わり、3月も中頃となりました。冬には葉がついていない木でも、必ず訪れる春に花を咲かせる為に大きなエネルギーを蓄えているものです。
たとえ外見からは何も変化がなくても、内側には春に向けて確実に準備を整えているものです。
ダンサーもそう。
ダンスをお伝えする立場になるにもそう。
私達は私達の『なりたい姿』になる為に、今、蓄えて整えているのです。
また次回、『お稽古をフル活用した上達術』について語りましょう。
本日も最後までご覧頂き有難うございました。
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踊って世界を笑顔で照らそう♪
Emily Diamond