『さっきお伝えしたわ? 』と、6年に一度つい私も言ってしまうことがある。その時の心は切なく痛い。
本日は、名付けて『脱!ちくわ耳』について語りましょう。ところで、ちくわ耳ってご存知かしら?簡単に言うと、他人の話を聞いても左右にスーッと抜けてしまって、何にも頭に残らないという意味です。小学校で習った『馬耳東風』や『馬の耳に念仏』ということわざに近い表現ですね。ことわざ懐かしい…!小林先生!(←小学部の恩師)
もう、ちくわは良いわ♡ 話を戻します。
冒頭でつぶやいた話…これは、お稽古場で生徒から”質問”された時の私の言葉です。これね、本心では私自身とても言いたくない言葉なの。だって、そもそも私達講師は根気強さが問われ、諦めず何度もお伝えするパワーも寄り添いも必要なんですもの。ただ、そうする必要の無いケースもある。まあ、いずれにせよ言われる方も言う方も気持ち良くないわよね。
生徒からすれば、『だって先生、質問はなんでもして良いんでしょう?だから、質問したんだけど…』と思うでしょうね。
勿論、質問は大歓迎です。嬉しいわ♪
ただ、この『さっきお伝えしたわ?』という言葉の真相は、つい数分前にも同じ質問を受け取った時に流石に私の口から出る、お互いの『さっき』を再確認の為に出る言葉。お稽古内でさっきお伝えしたことを、また質問される時私も色々な事を視野に入れて考えます。
『(質問した生徒が)疲れているのだろうな…。』『ご家庭のこと、お仕事のこと、ご自身のこと、それは色々やることあるものな…』『まぁ、インプットするタイミングって皆違うからまた一から同じことお伝えしよう。皆の再確認にもなるし。』とか、『正直、中にはただ講師とコミュニケーションとりたいだけで聞いてくる場合もあるのよね…。』とか、『単に頭に入っていない』や、せっかく他の仲間があなたと同じ質問を以前にしてくれたのに『その時あなた下向いて、他人事みたいなみたいな態度だったよね…笑』とか、色々あります。前後を踏まえて、私も勿論そんな簡単に注意致しません。
何故なら皆人間。聞き逃すことだって色々あるもの。私だって人間、勿論ございます。
でもね、私考えたの。これって、質問する側が意識をすれば改善できるんじゃないかな?って。
だからと言って、勘違いして頂きたくないのは、今後私に『質問するのが怖くなった』とは思わないでね。大丈夫、あなたの熱心に聴いて、生かしてくれる態度があれば、いつだって一から喜んでお伝えさせて頂きます。これが私の仕事なのだから、是非やらせて下さいな。
★質問をすることに関して改善出来ることをまとめた記事はこちらから。↓ http://emilydiamond-japan.com/1866/
大丈夫、6年に一度だから。笑 まだ、約2回ほどしか言ってない。基本そんな事講師は言ってはダメなのよ。よくわかってる。ただ、『その時あなた下向いて、他人事みたいなみたいな態度だったよね…笑』で当たり前にドヤ顔で言われると、流石にね…という話なだけ。
さて、前置きが長くなりましたが、ここから色々と掘り下げて参りましょう。どうして聴いていたつもりになるのか、又、どう改善できるのかを。理解出来て、尚且つ、改善出来たら楽しいでしょう?私は迷わずYESです♡
さて、お稽古場で注意をうんうん、と聞いているのに出来ないとは…
何度も何度も、時には様々な角度から説明はさせて頂いている。そして、頑張っている”みたい”なのに、それでも理解出来ていないままの生徒がいると…
それで、挙げ句の果て、私はダンスに向いていないんだわっ!って辞めてしまうなんて勿体ないわ。一緒に考えて参りましょうよ♡
これね、聴覚系脳番地で行き止まり状態になっていることが原因という考え方も出来ますよね。
聴覚系脳番地とは、そのままですが、耳で聞くことに関係する脳番地のことです。聴覚系、つまり耳で聞いた情報を脳に集積させる場所であり、鍛えたければその部分を成長させてあげる必要があります。
そしてこの脳番地さんや、全ての脳が持ち、更に発揮できる力に共通して言えるのは…
✴︎大人になっても成長させることが出来るということ!
諦める必要がないんですって!大人の皆様!!
さてさて、聴覚系脳番地を成長させることが出来るカギってなんでしょう?
↓
答えは言わずもがな…
✴︎積極的に学びたい!という気持ちから。
それはそうよね。『先生がそうしたら喜ぶから…』とか、卑怯な考えはよしてね。失敗した時、必ず先生のせいにしたくなるから&私は嬉しくないから。やりたい!という全ての原動力は自分自身から!でなくちゃ全ては楽しくないよ♡
まだ成長していない、まだ可能性のある脳細胞を育てるために一番大事となる力が『自分からこうしたい!』って願う能動的であり、ポジティブで積極的な考え方なんです。
つまり、先程上げたように、『先生に言われたから…』ってやっている受動的な状態よりも、『これやりたい!』と思っている能動的な状態の方が脳細胞的にも宜しいということ。
そして、能動的に学ぶことで何が起こる?
↓
①注意が耳から流れ出ないようになる。
②説明された事をしっかりと理解出来るようになる。
わ!嬉しい!!
という事は…ステップ順でこんな流れを感じることが出来るでしょう♪
ステップ①: テクニックを上達させたい!という積極的な思いがある
↓
ステップ②: 先生の注意や説明が理解し易くなる
↓
ステップ③: やったね!理解力が増える!
以上。ステップ①〜③まで、ざっくりとした流れとなります♪
最後に。
よく考えるに、このような脳の仕組みがどうこう…と言わなくても長年ダンス指導をしている方々は理解出来ており、既に知っていることと思います。
【好きこそものの上手なれ】という言葉があるじゃない?広辞苑にはこう書いてあるの。(←調べるの私大好き)
◉意味: 何事によらず好きなものにはおのずと熱が入るから、それだけ上達が早いということ。
そうよ。何事においても楽しんでやることによって上手くなるものであるということ。ダンスだって例外なくそう♪ ダンスを学ぶ時も、指導法を学ぶ時も”熟達”するには、それを楽しめるようになることが肝要であるということ。詰まる所、やる気のある人は伸びるってことだから。
ご承知の通り、例えばご自身に向かって『やる気だしなさい!』と叱咤激励しても、『足りないのは気力よ!』と言って自衛隊さながら台風の中豪雨の中で練習なんてする必要はない。笑
楽しもうよ!
もう、これに尽きる。
考え方を変えるだけで、上達できちゃうって事なのだから!
上手く活用して、是非とも上達に繋げていきたいものです。
先ずは何事も、意識、認識、理解、実践、そして継続♡ あなたの『好き!』というパワーは、1番の原動力となる! 前進あるのみ!芸事に『卒業』なんてございません。
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踊って世界を笑顔で照らそう♪
Emily Diamond