踊りを愛する皆様。
踊っていて『背中から腕を使いなさい』っていうアドバイスを受け取ったことはありませんか?
私はカナダ、アメリカ、タヒチ、インド、スペイン出身の先生方にそれぞれの舞踊を師事して参りましたが、
上記のアドバイス、
英語ではあまり言われない…
と、私は感じていましたが、唯一カナダのHadia先生のみがこの言い回しでアドバイスを下さったのを覚えております。
日本では良く耳には致しますよね!
私も実際、同じ言い回しで様々な方向からのアプローチで多くのダンサーにお伝えして参りました。
特に、個人レッスンでは生徒から1番多い質問でもあります。
例えば、
『背中から腕を使うにはどうしたら良いですか?』
という純粋な質問。
我々が考えるべく事は、
①どのエクササイズが有効か。
②どのパーツを意識するのか。
③それでも出来ない人の場合は…
という、大きく分けて3つを焦点に当て考えて参ります。
本日は、背中から腕を使うってどういうことなのか?をお話していきましょう。
本来お話しすべきは解剖学的観点から。
ですが、ここブログではあまり難しいお話は控えます。
文章では理解が難しいと所属生より言われました。
確かに、知識か無い状態で文章から身体の動きや使い方を理解するのは困難でしょう。
そもそも、『背中から腕を使う』とは正しい理解なのでしょうか?
または、誤った理解なのでしょうか?
結論は、
『背中から腕を使う』は、人間の身体の動きとして正しい。
となります。
キーポイントとなるのは肩甲骨。
何故ならば、
肩甲骨は肩関節を作る骨の一つであり、
肩関節 (腕) が動けば肩甲骨にも影響するからです。
けれども、
背中の筋肉 “だけ” では、腕は動かせません。
では、何故『背中から腕を使え』と、
お稽古では言われるのでしょうか?
さて、考える&想像するお時間です。
あなたの先生の目 (立場) になって考察していくと、分かることが出来る場合があります。
① あなたの先生は、どういう意図でこの言葉を発したのでしょうか?
② あなたの先生の目には、どうしたら背中を使っていると見えるのでしょうか?
③ あなたの先生は、何をもってしてOkayとしているの?
もし、あなたの師事しているお教室の先生に知識があるならば、
個人レッスンでそれについての指導を受けて、答えを得るのも良いでしょう。
大人がダンスを習う場合、
子供よりもよりロジカルに考えて答えを導き出すことが叶います。
また、
成熟した身体を持つ大人の方が、より身体の使い方への深い理解ができるでしょう。
ですので、毎回のお稽古が理解を深める勝負所なわけです。
鏡を活用しましょう。
講師を十分に活用しましょう。
置かれている立場を常に正しく理解しましょう。
空間を把握しましょう。
子供の頃の習い事は、礼儀や挨拶を身につけることが出来る貴重な教育の一つです。
大人になってからの習い事もまた、品格や礼儀作法に触れることが叶う素晴らしい自己磨きとなります。
いずれにせよ、『楽しく』『喜びあふれ』『一緒の財産となる』芸術教養です。
どうぞ、ご自身のお身体とお心を愛ながら
あなたの人生という芸術を
踊りながら磨き上げて頂ければ幸いです。
次回は、いかに『背中から腕を使えるか』をテーマに一緒に推測して参りましょう。
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踊って世界を笑顔で照らそう♪
Emily Diamond