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『背中から腕を使う』シリーズ最終回

『背中から腕を使う』シリーズ最終回です♡

前回のブログは、推測編となりました。

前回の推測を踏まえて、

いままでの仮説を考えみますと、

1つの結論が見えてきます。

それは

『背中から腕を使って』という注意は

フィーリング注意なのではないか?!

ということ。

ここで言う「フィーリング」の意味は

“なんとなく感じる感覚” や “漠然と抱く感覚”という意味になります。

対して、アクチュアル注意というものがあります。

ここでは、現実的な注意であり

事実に基づき注意をすることです。

例えば解剖学的見解のこと等を指します。

ただ、フィーリング注意って

私たち『ダンサー』というアーティストには

右脳的な感覚を養う必要がある者には

役に立つ注意の仕方です。

また、子供に指導する場合は

確実にフィーリング注意を行います。

何故かって?

それは、子供は想像力豊かであり

感性も豊かであると。

そして、先生の動きを見たままに

直ぐに踊れるようになる素直さがあるから。

と、言われますが。

その通り。

ただ、私は

これは子供だけに限ったことでは無いことを理解しています。

アクチュアル注意より、フィーリング注意で

上手く踊れるようになった大人を

今まで何百人以上

実際に指導して来たのですから。

さて、話を戻しまして

はたして『背中から腕を使う』とは

右脳系なイメージなのでしょうか?

この注意がフィーリング、右脳系、

つまり背中の意識を作ってもらいたくて、あなたの先生が発している言葉だとしたら

伝えたいことは以下の2つになると思われます。

① 正しい立ち方で腕を動かす事を意識して欲しい

② 正しい胴体のポジションをホールドする事を意識して欲しい

では、何故

あなたの先生は最初からそう言わないのか?

それには、それなりの理由があるはずです。

というのも、フィーリング注意で動けるようになる女性が圧倒的に多いからです。

しかしながら、先生からは

フィーリング注意で言われたからとか

アクチュアル注意で言われたなどは

その差は正直あまり関係の無いことなのです。

大切なことは、

フィーリング的にも、アクチュアル的にも

どちらにも理解できて

どちらでも動ける身体を持つこと。

そして、

これらの注意を『自分』に当てはめて考える力は

生徒である側には常に必要です。

つまり、先生に言われた注意を解釈する力ということになります。

この力無くしては、一生上達しません。

例えば、

腕を動かすと猫背になり、肩が前に来てしまう、という問題がある人に対しては、

胴体の前と後ろの面積を同じようにキープする

と考える方がよりアクチュアルかもしれません。

また、

腕と共に肋骨が大きく動いてしまう人

① 胸骨を下げる。

② 肋骨をリラックスさせる。

③ 肩関節から自由に腕を動かしていく。

と、簡単ですが

以上の3つを考えると

早く修正が出来るかもしれません。

また、以前挙げた

肩甲骨が出っ張る人は、

① 背中を広く保つ。

② 鎖骨を左右に引っ張るようにする。

③ 肋骨の位置を再確認する。

と、意識すると

肩甲骨の出っ張りが治りやすいと思います。

そして、腕を横に広げると

脇と肘が落ちてしまう人には

① 上腕骨(肘)を遠くへ伸ばすように。

② 肋骨から上体を引き上げるように。

③ 両足を地面に対し反発するように押す。

などを意識して踊ってもらえると癖が治せると思います。


さてさて、まとめ♡

背中から腕を使うには?

背中にある筋肉、

特に肩甲骨周りになる、

背中上部にある筋肉への意識はとても大切です。

しかし、背中の筋肉 “だけ” が大事なのではありません

それよりも、

◉ 正しい姿勢で立つことの習慣化

◉ 正しい胴体部のポジションを理解すること

以上2つを徹底したうえで、

お稽古にて先生に言われた注意を解釈する力をつけると良いでしょう。

指導側においては、

どうかあなたの大切な生徒さんへ

何を注意したいのかを

ご自身でしっかりと理解することが必要であります。

我々指導側の責任です。

そしてどんな注意であっても、

解剖学的注意なのか、

それとも、感覚的注意なのかを

指導側の中で明確にしておいて下さい。

習う側の人は、

身体がスムーズに自由に動く

そんな美しく、喜びに満ちた毎日を謳歌すべく

目的を見失わずに

小さくとも確実な一歩一歩を

楽しみながら踏み締めていって下さいね。

喜びを胸に

初心を忘るべからず。

必ず道は開かれます。

踊って世界を笑顔で照らそう♪

Emily Diamond

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